実際に印刷会社に入稿する場合は、近年では印刷会社側が素人の私たちの入稿レベルに合わせる努力をしてくれていますが、原稿を作る私たちにも多少の知識が必要になります。このページでは、 、を例に について述べています。
ここでいう「縁なし印刷」とは、「図-1縁あり」のようにチラシ画面の縁に白い紙の色が出ている印刷ではなく、図-2のようにチラシ紙面全体に下地の模様や画像等が印刷されている状態を言っています。
印刷会社で「縁なし印刷」をする場合、 という手順を踏むために、入稿する側は の「塗り足し」を作って入稿します。
従って、A4(297×210mm)横のチラシを作る場合の原稿の大きさは、
297+6mm×210+6mm= と言うことになります。
これは通常のワープロのA4用紙設定などを使えないため、慣れない方には面倒な作業となります。
本来の方法は3.のように「塗り足し」のある原稿を作って入稿するのですが、原稿を作成するソフトによってはなかなか面倒であったり、私共素人には少し敷居が高い部分もあります。
最近は印刷会社によっては してくれるところもあります。原稿の引き延ばしを希望する場合は、 やその他の手段で伝えます。
この方法は厳密な原稿を作る際には問題があると思われますが、取り組みのし易さから、少部数チラシを作る際には現実的な方法でもあります。
「塗り足し」についてはこのページも参考になります……第七回 仕上りサイズより大きい紙で出力するのはなぜ?(OKIデータ)
イラストレーターなど印刷出稿に対応したソフトなどでは、A4の枠を作り「トリムマークを作る」を選択すると、周囲に 図-4 のようなマークができます。トリムマーク、またはトンボと呼ばれて、原稿を作る時の基準線になります。印刷会社が印刷後に紙を裁断する場合の基準線でもあります。
その意味は図-5 のように用紙の縁(裁断線)(青い線)、塗り足し部分(赤い線・ここまで塗り足しをしておく)となります。さらに裁断線の3ミリ以上内側に文字などの原稿を置きます。